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戸隠森林植物園から随神門 コケ・シダ観察会

5月30日(日)、推進員の竹重聡さんが案内人を務める「コケ・シダ観察会」に参加しました。
9:00、集合場所の戸隠森林植物園「八十二森のまなびや」の前には20名程が集まっていました。
コケ・シダマニアがこんなにもたくさんいらっしゃるとは!正直、驚きました。

配られた資料はA4で11枚にも及び、まるで図鑑のよう。
1ページ目の『シダ植物 コケ植物の緑と温暖化防止』には、「森林との共生により、二酸化炭素の削減に微力ながら貢献するシダ植物とコケ植物――。僅かな力ではあるが、緑を維持するその大切さ」との一節がありました。

「植物園から奥社まで、と告知に書きましたが、奥社にたどり着けたことはありません。今日も、随神門まで行けたら…(笑)」との言葉通り、みどりが池手前の「高山植物園」で釘付け。
「これは?」「あれは?」と参加者からの相次ぐ質問に、どんどん種名を答える竹重さん。
「動物の名前がついた種名が多いんです。イヌは”人の役に立たない”という意味で使われています。」
「これは食べられます。○○にするとおいしい!」など、まさかのシダ料理体験談に笑いの渦。

私は普段、戸隠は鳥目当てで訪れているので、上ばかり見て歩いていますが、今日は下ばかり向いて、今まで目もくれたことのない小さな祠(一龕龍王祠)に注目です。屋根はトヤマシブゴケに覆われ、シダ植物のノキシノブ・オシャグジデンダが生え、石段側面にはフサゴケがまるでレースのようでした。
通りすがりの親子が「あの人たち、何してるの?」「んー、植物観察かな」と話す声が!

ノキシノブは、百人一首の
「百敷(ももしき)や 古き軒端(のきば)の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり」
の「しのぶ」です。

ときに宝石に例えるほど、コケ・シダ愛に溢れた竹重さんのガイドで、貴重な体験ができました。
観察できた、コケ植物・シダ植物は、ともに15種類以上!
私が写真に収めたごく一部ですが、ご紹介します。[YT]

”シダ植物とコケ植物は、はるか昔の太古の時代は、大きな樹木となり、緑の輝きを放って生きてきた。今でこそ小さくなったシダ植物は、まるでエメラルドの宝石のよう。足元にある、より小さなコケ植物をルーペでじっと観察してみよう。知らない美しい世界を見ることができる。”(資料より抜粋)

2021年06月02日