私たちのライフスタイルは、気候変動への影響とその対策に密接な関わりがあります。
なぜなら、ライフスタイルつまり家計消費に関連して排出される二酸化炭素などの温室効果ガスは、全体の約6割を占めているからです注1。
家計消費の対象となる製品やサービスは、その製造、輸送、使用から廃棄までの間に温室効果ガスを排出しています。脱炭素型の製品やサービスを利用し、温室効果ガスを削減することが持続可能なライフスタイルにつながります。
個人でできることは現時点では限りがあるかも知れませんが、少しずつでも脱炭素型の製品やサービスの需要が増えることで企業の取り組みも進み、社会全体の脱炭素化につなげることができます。
注1 南斉規介(2019)産業連関表による環境負荷原単位データブック(3EID)(国立環境研究所)、Nansai et al. (2020)Resources, Conservation & Recycling 152 104525、総務省(2015)平成27年産業連関表に基づく推計
出典)
・Ryu Koide, Satoshi Kojima, Keisuke Nansai, Michael Lettenmeier, Kenji Asakawa, Chen Liu, Shinsuke Murakami (2021) Exploring Carbon Footprint Reduction Pathways through Urban Lifestyle Changes: A Practical Approach Applied to Japanese Cities. Environmental Research Letters. 16 084001
・小出 瑠・小嶋 公史・南齋 規介・Michael Lettenmeier・浅川 賢司・劉 晨・村上 進亮(2021) 「国内52都市における脱炭素型ライフスタイルの選択肢:カーボンフットプリントと削減効果データブック」