花の命は短くて……
先日の風雨でソメイヨシノがはや見頃を過ぎるなか、県センターと道路をはさんだ「もんぜんぷら座」の前で満開になっている花が!
花と葉が同時に開き、かといってヤマザクラとも違う……。
昨年は樹名がわからずじまいだったので、「謎の花」という名のフォルダーに写真を保存しましたが、この花は「オオシマザクラ」と判明。
名前のとおり、「大島」を含む伊豆七島・伊豆半島及び房総半島を原産とするサクラで、ソメイヨシノをはじめ多くの里桜の母種となっているそうです。材の目が細かく均質なため、古くは浮世絵の版木としても用いられたのだとか。
なにより馴染みがあるのは桜餅😋
桜餅を包む塩漬けの葉っぱは、このオオシマザクラのものだったんですね!
次の俳句と和歌は、桜の名所・隅田川沿いにある長明寺境内の桜餅屋「山本や」に寄宿した正岡子規の作。[YT]
〇薄き葉の 中に朱味や 桜餅
〇花の香を 若葉にこめて かぐはしき 桜の餅(もちひ) 家つとにせよ (*いえづと:手土産)