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川の大食いギャング・カワウ

6月22日付の信濃毎日新聞夕刊に「温暖化で増えている カワウ撃退 ドローンで/群馬・桐生 川魚の食害対策 巣にドライアイス投下も」という記事が掲載されました。
記事によれば、「カワウの数は全国的に増加傾向」にあり、原因として、中央水産研究所内水面研究センターの坪井潤一研究員が「地球温暖化」を挙げ、「冬を越すのが容易になり、幼鳥が死ななくなった」としています。

5月24日のTBS「あさチャン!」でも、三重県の北山川で放流しているアユがカワウの餌食となってしまっていること、世界遺産にも登録されている和歌山県新宮市の阿須賀神社がカワウのフンで真っ白になってしまったことなどが報じられたそうです。

長野県ではどうなのかーー?
日本野鳥の会長野支部長・小林富夫さんに問い合わせてみました。
野鳥の会の仲間の方々にも聞いて下さった結果、「県内では、カワウはむしろ減少しているのではないか?千曲川水系では最近目立ってカワウが減少しています。先日、千曲川沿いを津南まで行きましたが、カワウは見ませんでした。上田市のため池群でも数を減らしています。こうした現象は、狩猟鳥の指定化が効いているのではないか、との意見もありました。」とのこと。
飛んで移動できる野鳥の動向は把握が難しいし、地域によっても状況が異なることを改めて感じました。

アユをはじめ、川魚を大量に「鵜呑み」するため、嫌われるカワウ。
でも、個人的には、首をまっすぐ伸ばして悠々と飛ぶ姿に惚れ惚れするし、魚を獲るために潜水する瞬間を目撃したら、次はどこから姿を現すか予想して水面を探すのも楽しいし、濡れた羽を大きく広げてじっと乾かす姿(写真左)もどこかユーモラスだし、黒ずくめかと思えば嘴の付け根に黄色いアクセントがあるのも阪神ファンにはたまらなく好きな鳥なのです。(YT)

2017年06月26日