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懐かしのオシロイバナ

帰り道、オシロイバナ(白粉花)が咲いているのを見つけました。 子どもの頃、花の名前の由来にもなった白い粉(胚乳)を、黒い種から取り出して遊んだ記憶がよみがえります。

南米原産で江戸時代に渡来、貝原益軒『大和本草』(巻之七・草之三・花草類)に
「実黒く大(き)さ胡椒の如し 内に白粉あり」と記され、当時は白粉の代わりに用いられたそうです。

幼少時には気づかなかったのですが、1株から赤と黄色の2種類の花が咲いています!
英名で「ペルーの不思議(Marvel of Peru)」と呼ばれる由縁です。
花びらと思っていた部分は、萼(がく)で、よく見ると、絞り染めのような模様があったり、線が入っていたり、1枚ごとに個性豊かでした。

夕方から花開くため、英名で「午後4時(Four o’clock)」、和名で「夕化粧」の別名があり、 花言葉も「臆病」「内気」とのこと。

ラッパのような花の蜜を吸った気がしていましたが、「有毒で、誤食すると嘔吐・下痢を催す」とありましたので、ツツジとの記憶違いなのかも知れません……。 [YT]

〇一つ木に おしろいの花の 黄と赤と (正岡子規)

2017年08月31日