昼休み、TOiGO北側の駐車場でたわわになった柘榴❶を見上げ、いつもなら右手に抜けるところを、そういえばまだ通ったことがない!と、正面の小道に初めて歩を進めてみました。
すると……
路地を抜けた先には、タイムスリップしたかのような、可愛らしい「於菊稲荷社」❷が!
小さなお社ながら、狛犬❸や龍の彫り物が施されています。
◆於菊は、江戸時代中期に実在した、上州新町(群馬県高崎市)の美しい芸者で、突然不治の病にかかりますが、近所の神社に救いを求め、深く信心を続けたところ、病はすっかり治癒、その後、稲荷神社の巫女となって、作物の出来具合や人の吉凶、なくしもののありかまで言い当てたそうです。
目の前には、「経読み地蔵」❹が祀られる延命庵。
中央通りから見える建物の壁に大きく「延命庵」と書かれているのは気になっていましたが、勝手にお蕎麦屋さんなのかと思い込んでいました💦
◆質屋も営んでいた造り酒屋「菊屋」のご主人が目の病で伏せっていると、蔵の中から読経の声が聞こえます。扉を開けると、質草として預かっていた小さなお地蔵様が汗びっしょりになって懸命にお経を唱えており、おかげでご主人の目は全快した、といいます。なんとけなげな…。
延命庵には小さな「安産観音」❺も。やさしいお顔に癒されます。
延命庵からセントラルスクウェアを通って北側には、地蔵庵。
六地蔵➏がひっそりと佇んでいます。
たった200mの範囲が、こんなにみどころ満載だったとは!灯台下暗しでした。 [YT]