11/23(祝)、松本で『環境・自然エネルギー・原発 ドイツは?日本は?』という講座を聴講してきました。
立命館大学経営学部教授のラウバッハ・スミヤ・ヨーク氏が「ドイツにおけるエネルギー政策-その経緯と日本との違い-」と題して講演。
“2022年までに原子力をゼロにする””再エネ・省エネは徹底的にやる”を掲げた「ドイツのエネルギー転換政策」について、
電気・ガス・水道・交通などの公共インフラを整備・運営する自治体所有の公益企業「シュタットベルケ」について、
交通・建物のエネルギー転換の遅れ、石炭よりも環境に悪い”褐炭”の問題など「ドイツの現在の課題」について……
私にとっては、初めて見聞きする話ばかりでした。
特に興味深かったのは、日本とドイツの違い。
CO2削減目標を設定するにあたって、日本とドイツは根本的に考え方が違う、というお話。
日本は、Econometric Modelling(経済を優先して、現状からどんな改善策ができるかを考えて”積み上げ”ていく方法)であるのに対して、ドイツは、Backcasting
Modelling(目標が実現している未来の姿から”逆算”して現在の施策を考える方法)。
現在の延長線上の未来ではなく、理想の未来を実現するためには創造的破壊を起こす、大胆な発想の転換も必要なのだと感じました。
ドイツは再生エネルギーでエネルギー自給率をアップさせることに成功、雇用の創出、治安の確保にもなっている。
「既得のエネルギーは輸入に多額の費用を払うけれど、太陽・風からは、一切、請求は来ません。」という言葉も印象的でした。
松本はぽかぽか陽気の青空☀
講座開始前のほんの小一時間でしたが、晩秋の紅葉、そして野鳥との出会いを楽しみました。[YT]
〇秋晴に 白鷺さつと 翅拡げ(山口誓子)