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身近な鳥❺シメ(鴲)

今飛んできた鳥、スズメにしては大きかったぞ?!
居間のカーテンから様子を盗み撮りしたところ……、太い嘴が特徴的な”シメ”でした。
我が家のちっぽけな庭をしばしお散歩する姿を何枚か写真に収めましたが、色面がくっきり分かれた姿は印象派の絵のよう。
シメは、「シー」と聞こえる鳴き声と、鳥を意味する接尾語である「メ」が和名の由来となっているとのこと。

『万葉集』には、同じスズメ目アトリ科のイカル(鵤、桑鳲)と共に詠まれた長歌があります。(巻十三 雑歌)

近江の海 泊り八十あり
八十島の 島の崎々
あり立てる 花橘を
ほつ枝に もち引き懸け
中つ枝に 斑鳩(いかるが)懸け
下枝(しづえ)に 比米(ひめ)を懸け
汝が母を 取らくを知らに
汝が父を 取らくを知らに
いそばひ居るよ 斑鳩と比米と

【歌意】
琵琶湖にはたくさん船が泊まる港があり、その沢山の崎に生えている花橘の、
上の枝には鳥もちを仕掛け、中の枝に囮りのイカルを仕掛け、下の枝に囮りのシメを仕掛け、
自分の母鳥を捕ろうとしているのも知らず、自分の父鳥を捕ろうとしているのも知らず、
遊んでいるよ、イカルとシメの小鳥は。
※万葉の時代には、イカルを斑鳩(いかるが)、シメを比米(ひめ)と呼んだ。

イカルは、善光寺東隣の城山公園で地面をつつく群れを見かけたことがありますが、写真は撮りそびれてしまいました……。

👆フリー素材無料写真「森の父さん花鳥風穴」より

シメの写真、ボケボケなので、無料のイラストを探したのですが、地味な鳥ゆえか、思うように見つかりません。
そんななか、「富士山麓の野鳥絵はがき」というブログのフリー素材に、「おやじキャラ」のシメとイカルコンビが!(👇)
確かに、少しずんぐりで太い嘴が武骨な感じの強面な鳥。
でも、どちらも鳴き声が特長的で魅力なのだそうです(聴いてみたい!)[YT]

2019年03月22日