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藤の花は しなひながく…

〇藤の花は しなひながく 色濃く咲きたる いとめでたし。(枕草子「木の花は」)
〇色あひふかく 花房ながく咲きたる 藤の花の 松にかかりたる。(同「めでたきもの」)

清少納言は、「あてなるもの」(上品なもの)の段にも「藤の花」を挙げています。
当時、高貴な色として尊ばれた紫色が濃くて、花房がしなやかに長いタイプの藤が好みだったようです。

鍋屋田小学校の脇にある「藤棚のオアシス」でも、紫色の花房をぶどうのように垂れ、咲いていました。(写真左)
善光寺大門の駐車場脇にある藤棚、こちらは、鍋谷田のよりも淡く白っぽい藤が満開!(写真中)
甘~い香りに誘われてクマバチもたくさん飛んでいました。
藤棚の真下に設置されたベンチには先約があったため座れませんでしたが、心地よさそうに本を読んでいました。
時計塔の斜め上には、月も顔を出していました。(写真右)

藤の花といってもうひとつ思い浮かぶのは、黒田官兵衛の「獄窓藤花の瑞祥」のエピソード。
有岡城に1年以上幽閉され衰弱していたた官兵衛ですが、獄舎の柵を伝って新芽を出し、紫色の花を咲かせた藤の”生命力”に勇気づけられたといわれています。
大河ドラマでも印象的に描かれた場面、覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。[YT]

2018年04月27日