仕事を終えて長野駅に向かうと、「チチチチッ」とハクセキレイ(白鶺鴒)の澄んだ鳴き声が響きわたり、思わず夕暮れの群青の空を見上げます。見ると、ロータリーに面したビルにおびただしい数の鳥の影が!
デパートの前の街路樹にも、びっしり!
寝場所争いのためなのか、しきりに鳴いた後は、打って変わって静かになりますが、その密集度には驚かされます。
ムクドリやカラスの集団ねぐらは知られていますが、ハクセキレイとは!
人間社会に近づくことで天敵(猛禽類やヘビ・イタチ等)から逃れられるし、市街地は冬も暖かく、人工物が風を遮ってくれるから生きやすいから、と考えられているとのこと。
セキレイは、東京生まれの私がまだ小学生で、ピアノのレッスンでブルグミュラーの「♫セキレイ」を弾くときに、先生から「水のきれいな清流にしか生きられない鳥なのよ」と教わって以来、憧れてきた鳥。
生き残りをかけて都会進出をしているたくましい生態に、感心するばかりです。[YT]