ブログ

身近な鳥❸オナガ(尾長)

ブルー・グレー・白・黒の配色で、その名のとおり長~い尾。
貴婦人のようにエレガントな容姿に恵まれているのに、カラスの仲間だけあって「ギョエー、ギイー」となんとも残念な鳴き声。
でも大きな声を出すからこそ、見つけやすい鳥でもあります。
そしてその飛ぶ姿はまるで鳳凰のよう。というのも、広げた翼・尾羽がドレスの襞のようにギザギザしているのです。
(掲載できる画像がなくて残念…。)

下の写真は裾花川。
枝をブランコみたいにしていたり(中央)、何やら仲間と話していたり(右上)、木の幹にへばり付いたり(右下)……
いろいろとおもしろい生態で、見ていて飽きません。

👆イラストは「 tori sonso」より

現・塩尻市広丘吉田出身の太田貴志子を妻に持った歌人・若山牧水は、尾長を詠んだ歌を多く残しました。

〇尾長鳥 その尾は長く 羽根ちさく 眞白く晝(ひる)を とべるなりけり
〇山に雪降り 里はあんずの 花ざかり 尾長鶏あまた 群れてあそべる
〇山出でて 尾長の鳥と あそぶらむ 松代町の 春をおもふよ
〇啼く聲(こえ)の みにくかれども 尾長鳥 をりをり啼きて 遊ぶ美し

さらに、内田百閒は、飼っているオナガに自分の心が通じているのではないか、という体験を、随筆『尾長』に書いています。[YT]

2019年02月19日