ギョギョシギョギョシ ケシケシケシ! ギョギョシギョギョシ ケシケシケシ!(繰り返す)
今年も川辺の葦の茂みから、仰々しい鳴き声が聞こえる季節となりました。
行々子(ぎょうぎょうし)ことオオヨシキリ(大葭切・葦原雀)がやって来たのです。
〇行々子 口から先へ 生れたか (小林一茶)
夫や親から同じように呆れられる私には、行々子は親近感がわく野鳥です。
〇葭切の 巻舌 休む ときもなし (山口誓子)
〇能なしの 眠たし我を 行々子 (松尾芭蕉)
芭蕉の安眠をも妨害する大声で、昼夜を問わず一心不乱に鳴き続けます。
葦と同系色のため、けたたましい鳴き声はすれども、姿を見つけるのはなかなか難しいですが、か細い葦につかまって大口を開けたツンツンヘアの姿はなんともいじらしいのです。
〇行々子 一本芦ぞ 心せよ (小林一茶)
一夫多妻制で繁殖に力を入れている割に、カッコウに托卵されるケースが多いことでも知られています。
📷写真小さくて見づらいですが…。 [YT]