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身近な鳥❼ツバメ(燕・乙鳥)

ハヤブサの空中戦に興奮冷めやらぬまま(3/26)、川沿いに自転車を走らせると、上空から聞き覚えのある鳴き声が!
「チュチュビチュチュビジクジクビー」、春告げ鳥・ツバメの到来です♫
ツバメのこの複雑な鳴き声、「土食って虫食って口渋い」と聞きなされているそうですが、皆様にはどう聞こえるでしょうか?

〇どれもどれも どれも口まめ 乙鳥哉(つばめかな) (小林一茶)
〇又おせは(世話)に なりまするとや 鳴(く)燕 (小林一茶)

カルガモ以外の冬の水鳥が、いつの間にか姿を消していたので、「そろそろツバメがやって来る頃か?」と同僚と話したばかり。

〇燕来る 時になりぬと 雁がねは 国偲びつつ 雲隠(くもがく)り鳴く (大伴家持/万葉集 巻19 帰る雁を見る歌)
【歌意】
ツバメがやって来る季節になったと、雁は故郷を想いつつ、雲に隠れて鳴きながら渡っていきます。

当時は、燕は雁と入れ替わりに常世からやって来ると信じられていたのだとか。
「雲隠る」は「死んであの世に行く」の意もある古語で、ちょっと不吉な歌のようですが、まさに冬の渡り鳥との交代劇が詠まれています。

粒のようにしか目視できないほど空高く飛ぶかと思えば、水面すれすれに飛んで、橋桁をクルリクルリと何度もUターン!
目まぐるしい早業です。

近年、数を減らしているツバメ、実態を把握するための調査が行われています。
つばめ観察全国ネットワーク(認定NPO法人 バードリサーチ)
「はじめて軒先でツバメを見た日」調査は、ツバメが巣づくり場所にやってきた日を調べています。

さて、このブログを最初に書いたのは、一昨年の4月12日、タイトルは「ツバメの空」でした。はや2年!
ブログの素材を探しながら毎日を過ごしているおかげで、季節の移ろいや旬の風物に、前より関心が向くようになりました。
3年目はどんな出会いがあるか、楽しみです。[YT]

2019年04月05日