元旦に放送されたNHKスペシャル 「2020巻頭言 10 Years After 未来への分岐点」を、遅ればせながら録画で観ました。
“これからの10年が人類の未来を決める”と、世界の様々な分野の研究者が警鐘を鳴らしているとして、
世界の難題(食糧や水の問題、AIや生命工学など進化し続けるテクノロジー)を取り上げた1時間15分の特番。
冒頭30分を割いて論じられたのが、地球温暖化の問題でした!印象に残った箇所を紹介します。
<温暖化暴走のシナリオ=灼熱地球>
- 北極海
- 北極を覆う「氷」が大量に融け始める➡太陽光を反射して気温上昇を防ぐ機能が急速に低下
➡海水が太陽に熱せられ温暖化が加速
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その影響がアマゾンへ - アマゾン
- 二酸化炭素を吸収していた「熱帯雨林」では、高温や乾燥によって立ち枯れや火災が頻発、大部分が荒れた草原へ変化してしまう➡熱帯雨林に蓄えられていた大量の二酸化炭素が放出され、さらに温暖化が進む
一方、
- シベリア
アラスカ - 「永久凍土」が融け、大地に異変が!➡地下に蓄えられていた「メタンガス」が大爆発➡直径数十メートルの巨大なクレーターが出現➡二酸化炭素の25倍の温室効果を持つメタンガスが大量に放出される可能性が!
こうした現象が連鎖的に発生することで、地球は暑くなり続け、平均気温が4℃以上上昇、「灼熱地球」へと化す
🗾日本でも100年に一度と言われた災害が毎年のように起きる。その要因の一つは「海面上昇」で今世紀末に1m以上!
シミュレーションでは、
巨大台風が満潮を迎えた東京湾を直撃➡高潮5m➡堤防決壊➡浸水(スカイツリー付近で3m近く)➡都市機能麻痺
●地球環境研究センター・江守正多氏
産業革命前と比べて「+1.5℃は防衛ライン」。
2100年に+1.5℃までに抑えるには、2050年には二酸化炭素の排出量を正味ゼロ(森林などの吸収分を差し引いて排出量をゼロ)に、2030年には半分にしなければならない。
<2020→2030 灼熱地球を避けるために何をすべきか?>
- 石炭火力新設をなくす
- COP26(2020/11)目標引き上げ
- 再エネ拡大
- 脱プラスチック
- これらを可能にするイノベーション + 常識の変化 が求められる
パリ協定実施元年=2020年の幕開けにふさわしい、目が覚めるような内容でした。[YT]