冬の夜は、吸い込まれそうな星空に圧倒されることがあります。
もう1ヶ月も前になってしまいましたが、いつも以上に星がくっきりたくさん見え、知らない星座も写るのでは?と期待して、アプリ「星撮りくん」で撮影しました。
まず、天高く、目についたのはふたご座。
大神・ゼウスとスパルタの美しい王妃・レダとの間に生まれた双子の兄弟は、成長して立派な勇士となり、共に多くの武功をたてていましたが、兄・カストルが流れ矢に当たって命を落としてしまいます。弟・ポルックスは不死の体を持っていましたが、兄の死を悲しみ、父・ゼウスに「死ぬ時も一緒でありたい」と懇願、ゼウスは二人を一緒に天に上げて星座にしたと伝えられています。
『帰ってきたメアリー・ポピンズ』の「夜の外出日」(星座曲馬団のお話)でも、「ぼくらは、ふたりで、心が一つ。めいめい相手の考えを考えるし、相手の夢をみるんだ」と言っていたのが、今も印象に残っています。
オリオン座、冬の大三角形はお馴染みですが、この日はおおいぬ座の付近にたくさん星が見えました。
後で調べると、うさぎ座!お初にお目にかかりまする🐇
オリオン座の星雲(M42・43)も、いつもより明るく感じました。
惜しむらくは「冬の大六角形」を確認しそびれたこと!
また次の楽しみに――。
○天狼の ひかりをこぼす 夜番の柝(き)( 山口誓子)
「天狼」はおおいぬ座のシリウス。太陽を除けば地球から見える最も光り輝く恒星。その輝きを狼の眼光にたとえて、古代中国では天狼と名づけたという。「夜番の柝」は夜回りのために打つ拍子木。[YT]