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珍しい!八重咲きのドクダミ

八重咲きのドクダミ、見たことありますか?
情報を得て、善光寺下の「門前商家・ちょっ蔵おいらい館」を訪ねてみました。

もしや?この可憐な花が!?
しゃがみこんで観察していると、「八重は珍しいため、分けてほしい、とよく頼まれます」と、係の方が説明してくれました。
“八重咲き”とブログタイトルにも付けましたが、正確には総苞片が八重状。
横から見ると(写真右)とても立体的です。

おいらい館に来る途中に生えていた、いわゆるドクダミ。
確かに葉っぱは同じ。
日陰の湿ったところに咲いて、強烈な匂いがする、と子どもの頃から刷り込まれてきたけれど、
この日はカンカン照りのためか、コロナ対策のマスクのせいか、匂いも感じませんでした。
先入観なく見れば、これはこれで白い十字架みたいでかわいいかも!
調べてみたら、花言葉は、その繁殖力の強さが由来の「野生」の他、「白い追憶」とありました。
なんと、映画のタイトルのような…。
万能薬となることから、「十薬」の別名もあるそうです。

○一藪を たゞ十薬の 匂ひ哉 (正岡子規)
○十薬の 花の十字に 襟正す (山口青邨)

ちょっ蔵おいらい館には、他にも見るべき植物があり、先述の職員の方が教えてくれました。
左の写真に写っているのが、ハウチワカエデ(羽団扇楓/右)とイロハカエデ(いろは楓/左)の二種類のもみじ。
今は、花が終わって、ハウチワカエデは真っ赤な、イロハカエデは緑色の、ブーメラン状の種がたくさんついていました。
秋の紅葉・黄葉が見事だそう。
右の写真はリュウキョウコウメ(竜峡小梅)で、「取るのが大変なほど」、小粒の実がびっしり!

土蔵の写真ギャラリーでは「写真家・島田謹介の世界展」。
東山魁夷が描いたような「北山杉」など、絵画と見紛う写真に目を奪われました。
HP上でも公開されていましたので、ぜひご覧ください。
➜くわしくはこちら(長野市HP)

「おいらい館」は入場無料!季節ごとに訪れたい場所がひとつ増えました。[YT]

2020年06月08日