冬の夜空にきらめくオリオン座の「ベテルギウス」が昨秋から暗くなっているとニュースになっています。
もともと明るさが変わる”変光星”で、通常は0等から1・2等の幅で変動するものの、今回はそれ以上に暗くなっているということで、
寿命が近づいているベテルギウスが超新星爆発を起こす兆候では?と、天の川銀河では約400年ぶりの天文イベントに期待が高まっているそうです。
確認すべく、昨日(1/29)の夕方、空を見上げると、雲の切れ間にオリオン座が瞬いていました。
勇者オリオンの右肩にあたる「ベテルギウス」、確かに光が弱い……😢
冬の大三角形を共に構成するこいぬ座のプロキオンと比べても、同じオリオン座の1等星・リゲル比べても。
むしろ、左肩にあたる2等星のベラトリックスや、腰のベルトの三ツ星(これも2等星)と同じくらいに感じます。
下の写真は、2017年12月のオリオン座。 ☞ブログ「♊ふたご座流星群」はこちら/「きらめく冬の星座」はこちら
こちらは真夜中に撮影したので条件は異なりますが、左右の肩を比べると、ベテルギウスはベラトリックスよりはっきり見えていたことがわかります。
実際、ベテルギウスの明るさは、夜空の恒星の中で上位10位に入っていましたが、現在は20位にも入らなくなった、と報告されています。
ベテルギウスは地球から640光年離れたところにある星。
つまり、今見えているベテルギウスの光は、室町時代のものということです!
星の中ではこれでも近い方だそうですが、私の頭では追いつかないほど遠い……。
慣れ親しんできたペテルギウスにはまだまだ現役で頑張ってもらいたい、超新星爆発は見たいようで見たくない、複雑な心境です。[YT]