地球温暖化 長野県はどうなっている?➁
長野県の将来の気候は?
長野市の平均気温が現在の九州地方と同じに?
長野県の平均気温の将来変化
✱現在=1980~1999年、将来=2076~95年として予測
文部科学省・気象庁『日本の気候変動2020(詳細版)』、長野地方気象台・
東京管区気象台『長野県の気候変動』、気象庁データを基に作成
最も温室効果ガスの排出量が多い4℃上昇シナリオ(RCP8.5)に基づく将来(2076~2095年)、長野県では年平均気温が約4.6℃上昇と予測されています。
現在の長野市の年平均気温は12.3℃(平年値)ですが、4.6℃上がると、今の佐賀県と同じくらいの気温(16.9℃)になり、長野県でとれる果物がりんごからみかんに変わってしまうかもしれません。
👉地球の将来予測は「地球、だいじょうぶ?③地球の熱はこれからどうなる?」
階級別日数の将来変化
4℃上昇シナリオの予測値です。
産業や生態系など広い分野への大きな影響と、熱中症などの健康被害の増大が懸念されます。
大雨・水不足の危機!!
4℃上昇シナリオでは、21世紀末にはバケツをひっくり返したように降る雨(=1時間降水量30mm以上)の発生が約2.7倍に!
長野市では、雨の降らない日(無降水日)が100年あたり約7日増えていますが、4℃上昇シナリオでは、21世紀末に 年間9日ほど増えると予測されています。
大雨による災害発生や水不足などのリスクが今より高まる見込みです。
〔出典〕長野地方気象台・東京管区気象台『長野県の気候変動』