「置き配バッグで再配達削減」実証事業実施結果

実施結果概要

学生モニターを対象に、置き配バッグを活用することによる再配達削減の効果を実証した。
その結果、宅配荷物の受取の内、約半分で置き配バッグが活用され、再配達抑制率は89.2%となった。
置き配バッグの活用は再配達を抑制する有効な手段であることが実証された。

事業の概要

対象モニター

募集した、長野県内の大学に通学し、概ね月1回以上宅配を利用する学生 23名

実施期間

2023(令和5)年10月~2024(令和6)年1月

実施内容
  1. モニター宛に事前に「置き配バッグ」を送付
  2. 2週間ごとに宅配利用状況をインターネット経由でアンケート調査
    (計8回、平均回答率約57%)
    事前及び事後にもアンケートを実施
  3. 体験の様子や感想などについてSNS等で発信(任意)

OKIPPA(Yper Inc.)

宅配の利用状況(アンケート結果より)

事前アンケート
■宅配の利用頻度

約95%が毎月宅配を利用

■再配達の割合

再配達がほとんどないのは5%程度。
約3/4の74%は、荷物の3回に1回以上は再配達。

アンケート集計 置き配バッグ活用による再配達の削減効果ー
■宅配荷物の受取方法(2023年10月~2024年1月)

受取荷物の約半分が置き配バッグで受け取りされ、
再配達抑制率は89.2%!

A)対面受取回数111
B)置き配バッグ利用による受取回数✱116
C)再配達14
合計241

✱再配達が抑制された回数
 再配達抑制率=B/(B+C)➡ 89.2%

なお、今回の調査では、置き配バッグを利用して再配達となっているケースがあったが、理由は以下のとおり。

  • 置き配バッグ非対応の大きさだった。
  • 別の荷物で置き配バッグを既に利用していた。
  • 本人確認が必要なものだった。
  • 置き配バッグを設置し忘れた、置き配バッグの設置に不備があった。
  • 置き配バッグに気づかれなかった。
体験後の感想など
  • 再配達を依頼する手間が省けた、対面での煩わしさがなくなった、昼間でも置き配してくれる、環境にも良いなど、置き配バッグの便利さ、有用性を実感
    一方、置き配バッグのドライバーへの周知が足りていないとの指摘もあった。
  • 置き配バッグの利用が、地球温暖化防止対策について効果的と評価。
  • 約半数以上が、ゼロカーボン実現に対する意識が向上したと回答。
  • 今回の体験の感想等について、約7割がSNS等での発信してもよいと回答。

お問い合わせ先

ながの再配達削減プロジェクト 
長野県、長野市、諏訪市、佐川急便(株) 信越支店、日本郵便(株) 信越支社、ヤマト運輸(株) 長野主管支店、
ヤマト運輸(株) 松本主管支店、(一社) 長野県環境保全協会、
長野県地球温暖化防止活動推進センター、長野市地球温暖化防止活動推進センター



事務局(長野県地球温暖化防止活動推進センター、長野市地球温暖化防止活動推進センター)
〒380-0835 長野市新田町1513-2(82プラザ長野)
TEL 026-237-6625 FAX 026-238-9780  E-mail nccca@dia.janis.or.jp